SBI証券でフライングロスをする方法|やり方・注意点・実際の手順を徹底解説
株主優待を取得するために、一般信用のクロスを活用していると、「人気銘柄の一般信用売り在庫が全然取れない…」
こんな経験、誰でも一度はありますよね。
最近は特に、優待クロスの人気が高まり、在庫の争奪戦になっています。
そこで役立つのが フライングクロス。
これは、一般クロスを行う日の “前日” に、信用売り建てと現物買いを先に建てておくテクニックです。
在庫争奪戦に強くなり、人気優待を確実に取りやすくなるため、上級者の間では定番の手法になっています。
この記事では、SBI証券を例に、
- フライングクロスの仕組み
- 通常クロスとの違い
- 実際のやり方
- 注意点
まで、初心者でも迷わないように丁寧に解説します。
フライングクロスとは何か
フライングクロスとは、本来の「一般信用クロス(優待クロス)」を行う日の前日に、
- 信用売り建て(短期 or 一般)
- 現物買い
を先に行っておく手法のことです。
通常の一般クロスとの違い
- 通常の一般クロス:
クロス開始日以降~権利付き最終日の当日までの間に「信用売り」と「現物買い」を同時に建てる。
- フライングクロス:
クロス開始予定日の1日前に、「信用売り」と「現物買い」を先に建てておく。
フライングクロスの目的
目的はシンプルで、
- 一般信用の在庫が枯れる前に「売り」を確保したい
- 価格変動リスクを抑えつつ、他人より優待クロスのポジションを前倒しで作りたい
というニーズに応えるテクニックです。
なぜフライングクロスをするのか(メリット)
メリットは主に3つあります。
(1) 一般信用売りの在庫確保を優先できる
→ 人気銘柄は在庫争奪戦になるため、「前日から売り建て」するのが有利
(2) 翌日のクロス開始時に慌てなくて済む
→ すでに売り・買いが揃っているので、あとは保有するだけ
(3) 価格変動リスクをコントロールできる
→ 売りと買いを同時に建てるので、基本的には一般クロスと同じで逆日歩なしで値動きは中立
フライングクロスのやり方(手順を順番に詳しく)
ここからは、SBI証券を想定した手順で整理します。
手順①:フライングクロスする銘柄を決める
- 株主優待の内容・利回り・人気度を確認
- 一般クロス開始日と、その1営業日前のフライングクロス開始日を確認してカレンダーにメモ
- 権利付き最終日をカレンダーにメモ
ポイント:
- 人気優待(クオカード・食事券・高利回り)は在庫争奪戦になりやすい
- フライングクロスは「在庫争奪戦に勝ちたい銘柄」で特に有効
- 特に人気が高く一般在庫が少ない銘柄はフライングクロスでも争奪戦になります!
手順②:SBI証券の一般信用売り開始時刻は19時
フライングクロスを約定させる前日の夜 19時以降に手続きを実施します!
19時以降ならいつでもokですが、最近はフライングクロスも争奪戦になることが多く、安全のために19時とほぼ同時に発注手続した方が安心です。
最近はフライングクロス争奪戦で敗れることも多く・・悔しいです🤣
- 一般信用売り在庫の更新時刻と翌日の信用売り受付時間を把握する
⇒SBI証券は19時から翌日の受付が開始されます

イメージ:
- フライングクロス実施の前営業日(フライングクロス約定日の前日)の19時前にはフライングクロス争奪戦に備えてスタンバイする
- 事前に在庫が「◎」や「△」になっていることを確認する
- 翌日の前場が開くと同時にフライングクロスを実行させる
在庫が「受付不可 ×」になっていると信用短期の売りができません👇

在庫が「余裕あり ◎」または「残りわずか ▲」 になっていると信用短期の売りができます👇

例(実際の日付で説明):
一般クロスを2月4日(水)に約定させる場合は2月3日(火)19時以降に発注
フライングクロスは2月3日(火)に約定させるため2月2日(月)19時以降に発注
フライングクロスは一般クロスの1営業日前に発注・約定させる
手順③:フライングクロス約定前日に「信用売り」と「現物買い」を同時に建て予約する
フライングクロスの核心部分です。
- 対象銘柄の板を開く
- **一般信用(売り)**を選択
- 売り注文(成行 or 指値)を発注
- 同時に、現物買いの注文も発注
ここでのポイント:
- できるだけ同じ価格帯で売り・買いを建てるために成行を使うのが便利
⇒売立を成行で発注すると、現物買いは成行(寄成り)を選択しないと発注できない
- 成行同士、または確実に約定する同値の指値同士にして「同じ価格」で約定させるのは、一般クロスと同じです。
これで、
- 信用売り建て:○株
- 現物買い建て:○株
というクロスポジションが前日に完成します。
手順④:翌日以降は「一般クロス」と同じように保有する
フライングクロスが完了したら、あとは通常の一般クロスと同じです。
- 権利付き最終日までそのまま保有
- 権利落ち日の夜以降に、
- 現物を売却
- 信用売りを買い戻し
- 差額(手数料・金利・貸株料など)が実質コスト
手順⑤:決済時の注意点(フライングクロスは現渡ではない)
重要なのは、フライングクロスすると短期の売立て15日の期限を1日超過してしまうために、現渡ができないこと。
フライングクロスを手仕舞うためには、
現物売りと
信用買い戻し
を同時に発注して翌朝にはフライングクロスを解消する必要があります。
つまり実質的に現渡と同様な手続きを行ってフライングクロスを手仕舞う。
手数料・費用について:
通常手数料の範囲内で実施され、違約金等の罰則金等の割り増し費用が一切発生しないということがポイントです。
費用的には1日フライングした分の金利費用が加算されますが、わずか1日分なので特にコスト的なダメージとはならず、他に罰則や、ペナルティはありません。
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SBI証券フライングの実例紹介
2022年に当方が初めてフライングクロスを実施した時のサンプルです。
フライングクロスは、物語コーポで挑戦しています。
なお、パン・パシフィックと、ザ・パックは一般在庫が豊富なため、通常の一般クロスで実施しています。
サンプル画像では、パン・パシフィックと、ザ・パックは「現渡」という手続きになっていますが、フライングクロスした物語コーポレーションは、「現渡」ができないため、「信信売」と「信返買」と表示されています。
多分、2022年当時はこのような表示になっており、最新では表記が異なると思います。
なお、物語コーポのフライングクロス費用が1365円でした。
物語コーポの株主優待は3500円の食事券なので1365円で取得できて、許容範囲内の手続きでした。

👆の画像のように、フライングクロスを実施すると【現渡】ができず、「信新売」と「信返買」を同時に実施して、実質的に現渡のような手続きを行う
★フライングクロスのやり方の復習
ポイントはSBI証券のフライングクロスは通常手数料の範囲内で実施され、違約金等の罰則金等の割り増し費用が一切発生しないということ
(1)SBI証券の一般信用短期(15日)の場合、優待クロス(つなぎ売り)の新規建可能日は権利落ち日を含む15営業日前からになるが、それよりも1日早く(フライング)一般信用売りする
(2)フライングして売建てると同時に現物も買い、普通に一般クロスを成立させる
(3)権利日までは現物の買いも、一般信用短期(15日)売りもそのまま維持する
この権利日まで維持されることで一般クロスは成功!!
(4)15営業日を過ぎる(権利落ち日になる)と、一般信用短期(15日)は強制決済対象になり、現渡等の手続きはできない
(5)権利落ち日に一般信用短期(15日)は自動で強制決済されるので、同時に現物を成り行きで売る →この強制決済と成り行きの売りで、一般クロスの現渡相当の手続きが完成する
(6)手数料は、貸株金利等は15日+1日分のみで済み、特に割高にはならない
★権利確定日の後に現渡の代わりに次の手続きを 忘れずに実施する
フライングクロスの手じまいは、下の「吉野家ホールディングス」のサンプル画像のように、フライングクロスして最終日まで信用売りを維持していると、強制決済対象となり[強制注文中]となり、現渡はではない。
⇒自分ではフラライングクロスの売りは手じまいができず、システムから自動的に強制注文が入り、フライングクロスの売りは、[信返買]注文が入ってしまう。
⇒自分で行う手続きは、現物で買っていた株式を、成り行き(寄成)で[現物売]を出して、実質的に現渡と同等のやりとりを行う!

最後に
フライングクロスは、「一般クロスの1日前に売り・買いを建てる」というシンプルな手法ですが、在庫争奪戦においては驚くほど効果を発揮します。
特に、SBI証券は在庫更新が多く、フライングクロスとの相性が抜群です。
- 人気優待を確実に取りたい
- 在庫争奪戦に勝ちたい
- クロス取引の精度を上げたい
そんな人にとって、フライングクロスは大きな武器になります。
ぜひこの記事を参考に、あなたの優待クロス戦略をさらに強化してみてください。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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